夢を描く


何かになりたい、実現したい、と思うなら、まずはこの「夢を描く」ことからだと思っている。

夢を描く、というのは、こうなりたい、こう生きたい、こういう世界を作りたい、といった実現したいことを映像・イメージを伴った形で思い描くこと。

夢、という言葉を使っているのは、心からやりたいと思うこと、わくわくすること、を思い描くことがまず重要だから。でないとその夢を選択しようと思わない。なので、自分と徹底的に向き合う必要もある。そのためには1か月ぐらい休みとっても良いと思う。

人生や仕事で未来に対してこう進んでいこうと思い描いていると、現実の何かうまくいかないこと、へこむこと、辛いときにも、諦めずに進むことができる。
この夢が力強く具体的であるほど、先に進もうとする力強さを持つ。

夢を描くこと。そしてそれを実現する、と決めること。
描いたものは、実現したい、という希望ではなく、実現する、と決めること。
決めるためには、その夢が確かに少なくとも自分にとって夢と言えるだけの素晴らしい状態であることをイメージできる必要がある。

夢は、出来るか出来ないかではなく、やる・やらないで決めること。
期限があるからこそどのようにの手段も出てくるので、時間軸を決める必要はあると思うが、その期限内に出来なければ、別の期限を設けるか、別の道を進めばいい

本当にどうしてもできなかった時のことを考えると恥ずかしさや屈辱感じるので嫌だ、と選択できないかもしれないが、自分はサイバーエージェントの藤田さんが言っていた言葉「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」が非常に共感するところがあり、自分の行動もこのレベルで見られていると思うことで選択しやすくなったので記す。

やると決めて、夢に向かって進んでいる、追いかけていると、それ自体が生きがいになり、人生を楽しくする。それこそ成長や人生の進捗を感じられるからである。

夢でそんな大それたことを描けない、というなら、まずはそんなに遠い将来のことでない、今より少し背伸びして届く目標をまず描くのがよい。
2年以内にウユニ湖に行く、でも、今のプロジェクトをスケジュール遅延なくやり遂げる、でもよい。
自分の「決め」と今より少し以上には大変な「努力」により直近の夢を達成することで、背伸びして届く範囲が増え、次の夢・目標を描けるようになる。

この夢が、自分個人のためだけでなく、社会や他者に向けたものを描くことになると、「ビジョン」や「大義」になる。
共通した夢を追いかけてくれる人が仲間となり、チーム・組織になっていく。起業するなら、まずこれを作れるとよいし、作っていなくても心で持っていることが最低限のうまくいく秘訣だと実体験上は感じている。理由は、まさに人は人を見て信用できるか判断し一緒に仕事してくれるからである。

仕事や人生における「成長」とは、実現出来ることが増えること。夢=行く先を決めることで、現状とのギャップを認識し、そのギャップを埋めていくことが行きたい先に行ける力を身につける=成長 となる。

吉田松陰の言葉に以下がある。

夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。

大人になると、一般的にその人生の1/3は仕事に捧げることになる。
つまりは、仕事を素晴らしくすることが人生を素晴らしく生きることに繋がる。
夢を描くことは、幸福にも、成長にも影響する人生のベースになる。