「環境団体」「環境活動」に関わる人とは?仕事になる?


私が関わる分野だと、「環境団体」というカテゴリーで括られるNPO・公益法人、任意団体と関わることが良くあります。
みなさん、この「環境団体」という言葉でどのようなことを想起しますか?
メダカやホタル、聞いたことも無いような生物を復活させようという人たち?
ジュゴンやイルカ、シロクマやスマトラサイを守ろう、という団体?
グリーンピースやWWF、日本自然保護協会?
人より動物や自然を守ろうと、自分達に益の無いこと、お金にならないことを叫ぶ趣味な人たち?
人間活動の結果なんだからしょうがないことなのに何をがんばっているんだか?

私が感じているのは、世間の人の大部分(特に都市部)では
「自分達に関係ない」「行政の仕事」「自分の力でどうにか出来ない」「お金にならない」
という感覚でいるな、と思うことです。自分事ではないこと。直接利益を感じないこと。

一方で、いわゆる「環境団体」に関わっている方は、根幹には
静けさがあり爽やかな空気の森、色々な動植物がいて自然を感じれる山、昔夢中で学校帰りに友人と入ってカニや魚採って遊んだ川、広大で迫力ありつつ落ち着く海、といった金額換算は出来ないが間違えなく良いものだ、と思う感覚を持っていつつ、
近くや関係したところに積極的に行動する方がいて感化されて行動を共にしている、という人間関係性から参加している方が多いと感じます。

これらを整理すると

 ①自然環境自体への幸福度感覚×②人間関係性×③社会貢献欲求/④自己利益感

によって関わり度合が変わってくるのかな、と。
④が割り算なのは、自己利益感が高い=自身直接への損得勘定に敏感=直接メリット感じないものに関わらない傾向強い ということで、この点が低い方が環境団体への関わり度合強くなるからです。
これらその人の価値観によって多分に影響を受け、それはその人の生きてきた歴史によって形作られます。

海外事例は知らないのですが、日本では「環境団体」というと、多くは退職後のご年配の方で構成されています。
これは結局 
①→1950年代より前の高度成長期前時点で、自分の家の周りに遊べる自然環境が多く、それが幸福感の根幹をなしている
②→仕事も退職し、家族も成人して常時の関わりが減り、別の場所での人との関わりを欲している。
③→人生も3分の2を過ぎ、社会に対して何かを残していきたいと考える割合が多くなる
④→すでに今までの人生で色々経験し物欲的な面での効果が減っている。そして年金で生活出来るため日々の生活費のために行動する必要はない
という①②③がすべてにプラスになっているからだと考えます。

一方、例えば都市部20代までだと①は幼少時の身近には自然なく、家でゲームや本読んだり等で自然の良さを感じる機会は親次第、②は学校や企業等職で、かつ最近だとネットで自身の趣味性に合う人たちで集まりやすくなっている。
20代後半から50代は①は上記に近く、②も基本は十分にあり、④はシビアに生活を背負う世代としてお金の稼げない(と思える)ものに時間を使いずらい。
ただし特に小さい子供持つ親や、東日本大震災やすでにモノあふれの時代に育った若者は③への意欲が高い、という点もある。

私は、近所で自然があり遊べる環境は幸福感と成長に大きく寄与する重要な社会インフラ要因だと思っています。(成長に関しては別途)。別にすべて人口の手を入れていない自然に戻せ、と言いたいわけではないです。(ただ人工的・科学的見地は一方からのメリット追求して、多面的な要素でのメリットを考慮出来ていないことが多々ある、と思っていますが。)
そしてそうするためには、社会的に自然資本インフラ整備の重要性認識を高め、職として成り立たせる必要がある、と考えています。
CWPはそういう考えを体現しようとしている方法の一つとしてやってます。(もしご興味あれば是非ご連絡を。


目を輝かせて飛び込んでいくような水辺をすぐ近くにも!2


前回の記事で、幸せを感じるレベルの環境とは、との話しましたが、どのような環境を想像しているかというと。。

まずはスイスで4番目の規模の都市ベルンを流れるアーレ川、いつもの夏の風景。


まずは上の映像を見てください。
街中で、川でたくさんの人が泳いでいます、というより
なかなかのスピードの流れの中、右から左へどんぶらこ。。

老若男女問わず、市民がどんどん川に飛び込んで流れてゆきます。中には橋の上からダイブする若者も!

日本では岐阜県郡上八幡が橋からの飛び込みで有名ですが、郡上市で4万人強、ベルン市は12万人強だそうです。
街中できれいな川が流れてて遊べる、いいですねー。橋とかから釣り糸垂らしてゆっくり過ごすとかもやってみたいです。

他、もっと都市部として有名なのは韓国ソウル市内に流れる清渓川の事例。
Korea-Seoul-Cheonggyecheon-2008-01
元々ドブ川だったところを高速道路で蓋をして見ないようにしてましたが、李明博元大統領がソウル市長時代に大改造し、上記写真のような形になったとか。
景観だけでなく、水質も完全浄化して放流するほぼ人工河川のような扱いですが、子供も入ったりするぐらいなのでプールと同じものだと考えれば。

韓国ソウル清渓川
(清渓川復元事業の前後比較)

皆の注目引くためにやらしいことも言っておくと、清渓川復元したことによる経済効果は23兆ウォン(10ウォン=約1円)。
http://www.nihonbashi-renaissance.com/reproduction/pdf/0702_seoul.pdf

再開発予定地である礼智洞や官水洞では、地価が約50%上昇、清渓川下流の往十里ニュータウン地域では、1年間で坪当たり売買価格が1,500万ウォンから2,900万ウォンへと93%(約2倍)も急騰している(2005.9.21中央日報)。
http://www.jice.or.jp/report/pdf09/jice_rpt09_12.pdf

日本でも、京都の貴船神社前の川床や鴨川周辺、
貴船神社川床

鴨川

岐阜の郡上八幡も素晴らしい。
153477667_org

CA3G0399

そういったものを見ていくと、日本は水は豊富なのに、あまりのそのポテンシャルを軽視していないか、と。
まずもってコンクリートで固めた直接河川が美しくない!!

友人のマーケティングコンサルタントが言っていたことですが「環境は贅沢品」だと。
確かに、家に庭を作るだけでも土地を多く使うので、最近の住宅は庭をほとんど作らないという。
高級住宅街は大抵並木通りや、木々が配置されている。
その通りかもしれない。

そんなことを考えると、治水は重要だが、巨大堤防作るぐらいならば河川改修、水質改善にお金をかけた方がよっぽど皆の幸せになるし、価値も高まると思うわけです。
現在は『多自然川づくり』という考えも出て来ているが、実際最近のアベノミクスにかこつけた治水名目の工事はまさに直線コンクリート河川改修多数なのです。
(現在の活動していく中で、近隣の三重や愛知でよく聞きます。巨大堤防は特に東北でよく聞きます)

そのように思っている為、どうにかその方向に持っていける方法は無いかと考えて来て、今の『AQMAP(アクマップ)』の事業に行きつきました。

どんなことをしていきたいかは、また次回>>>


IT×水辺環境から社会を変えていく日々